申ジエは韓国のKLPGAツアーで20勝、日本のJLPGAツアーで28勝、アメリカのLPGAツアーで10勝など
とてつもない記録を立てている他に類を見ない現役の女子プロです。(2023年末現在)
彼女のステディーなプレーは真の強さを感じますが、
一方において申ジエの「スロープレー」の問題が
非常にアンフェアにも感じます。
今回は申ジエの
・スロープレーの問題
・母親との死別
・結婚、旦那の件
・キャディーの斎藤優希さん
・コーチのチョン・ヒョンジさん
これらの内容をまとめました。
その申ジエを知るにつれ、彼女の心を支えてきた力の源に、大きな感動を覚えました。
申ジエは中学3年の時に「お母さん」を交通事故で亡くしてる。
もともと決して裕福とはいえない家庭で、食費や宿代をいつも節約していたそうです。母を亡くしてゴルフを断念しようと思った時もあったようです。
母が亡くなったことによって保険金を受け取り、借金を返済したところ1700万ウォン(約170万円)が手元に残りました。お父さんから「母が命と引き換えに残してくれたお金だ。このお金で一生懸命ゴルフをさせるから、一緒にがんばろう」・・・この言葉がなかったら今の申ジエはなかったかもしれません。過酷な過去や母との死別、この辺が申ジエの生き方、ゴルフへの決意に大きく影響しています。
最後までご覧ください。
申ジエ スロープレーの問題
申ジエがスロープレーの警告を受けたことがありますね。
日本女子プロゴルフ協会は、スロープレー対策として1ストロークにかけられる時間を50秒から40秒(最初にストロークする選手は50秒のまま)に短縮しました。
女子プロゴルフ界トップクラスの選手である申ジエは大きな欠点、それは極めてプレーが遅い!
スロープレーはもちろんアマチュアでも大きな規則違反ですね。罰則も決められています。
申ジエはラウンドの後半になると競技委員から注意を受け、同じ組で回る選手、キャディさん、大会ボランティアの皆さんを巻き込んでいましたね。
現在、申ジエのスロープレーは大幅に改善されたと感じてます。
ただ、いまでも彼女とプレーをすることを嫌がる選手がいることは間違いありません。
ある試合で、なかなか打たない申ジエに「お先打ちますよ!」こんな会話がありました。
最近では若手の女子プロの中にもスロープレーと感じる選手が出てきました。
バスケットや将棋ではないですが、オーバータイムには罰則があって良いと思います。
(参照:goo)
スロープレーは相手をいらいらさせる武器!
以前、男子の日本マッチプレー選手権を見に行った時の事です。
徐々に追い込まれてきた中嶋常幸選手は、相手の○○選手がなかなかパッティングをしないことにいらいらし、
「早くバッサリやってくれよ!」こう吐き捨てるのを目も前で見ました。
この時、スロープレーは相手のリズムを狂わせ精神的に追い込む武器だと感じましたね。
申ジエのキャディー
斎藤優希さんは、プロゴルファーの申ジエ(韓国)の専属キャディーとして知られています。
彼は申ジエの成功に大きく貢献しており、そのキャリアは興味深いものです。
斎藤さんはかつて、丸山茂樹の専属キャディを務めていました。
20代半ばでキャディを退いた後、丸山のホームコースで業界最年少(25歳!)で支配人に就任しました。
その後、コースが閉鎖された後、再びプロキャディの世界に戻ってきたとのことです。
彼は選手の気分に惑わされず、常に冷静でフラットな精神状態を保ち、選手が求めるものを差し出せる人間力を持っていると言われています。
申ジエの強さは揺るぎない事実ですが、斎藤キャディの手腕が彼女の勝利に大きく寄与していることは間違いありません。
また、最近では日本女子オープンでも申ジエの専属キャディーとして活躍しており、初日は3打差の13位につけています。初優勝に向けて手応えを感じているようです。
斎藤さんのキャリアは、ゴルフ界で注目されているものであり、彼女の人間力とプロフェッショナリズムは多くの人々に感銘を与えています。
(参照:下野新聞)
プロキャディ斎藤優希さん
斎藤優希さんは栃木県氏家町(現さくら市)生まれです。
氏家中からプロを目指して茨城の名門・水城高、明大に進みました。
高校2年時には春の全国大会で個人2位。
大学は1年時に先輩深堀圭一郎(ふかぼりけいいちろう)の専属キャディーとなり中退。
矢板市にあった丸山茂樹(まるやましげき)のホームコースのファイブエイトCCの支配人を経て丸山の専属キャディーに。
申ジエのキャディーバッグは17年から担いでいます。
丸山の米ツアー2勝目となった02年のバイロン・ネルソン選手権も担当、15年に申が樹立した81ホールノーボギーの大記録は「試験的にキャディーを担当した時で、その相性の良さで任されたのでは」と説明しています。
(参照:みんなのゴルフダイジェスト)
申ジエ コーチのチョン・ヒョンジさん
チョン・ヒョンジさんは、韓国人として唯一、米国女子プロゴルフ協会(LPGA)が選定したレッスンコーチトップ50に選ばれた優れたゴルフコーチです。
彼女は1994年に韓国プロゴルフツアーファントムオープンゴルフ選手権大会で優勝し、新人王を獲得しました。
その後、韓国女子プロゴルフ選手として初めてアメリカの女子プロゴルフ協会のクラスAの資格を取得し、指導者賞も受賞しています。
彼女は申ジエさんを発掘し、世界的な有名選手へと育て上げたコーチとしても知られています。
申ジエは、日本ツアーで大活躍している女子プロゴルファーであり、彼女の成功にはチョン・ヒョンジさんの指導が大きく寄与しています。
また、申ジエさんは株式会社太平洋クラブのスポンサー契約を結んでおり、彼女のグローバルな展開をサポートしています。
(参照:WOW!Korea)
申ジエは結婚している?旦那は誰
引用:https://www.alba.co.jp/tour/news/article/no=6885/
申ジエは結婚しているのか?と度々話題になりますね。彼女はとてつもなく強いアスリートだが、 人としてもアスリートとしても魅力に溢れる現役プレーヤーだ。それ以前に彼女は素敵な女性であり、美バストが印象的です。
申ジエの結婚が話題になったのはある1枚の写真です。日本で優勝した際、トーナメントのカップを掲げた指にリングがあったのですね。彼女は結婚を即否定しました。
その指輪は姉弟妹の3人が同じ指輪をして、母の思い出を大事にしよう・・そんな願いの指輪だそうです。
左手薬指のリングについて、2018年9月「ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント」に出場した時に話してくれました。本人の言葉によれば「結婚指輪ではありませんよ」
ツアー中は笑顔を見せながらプレーしている印象が強い申さんですが、お父さんやきょうだいへの思い、そしてお母さんは私がプロとして優勝する姿を一度も見ないうちに逝ってしまった。だから、たくさん勝って天国へ見せてあげよう」というお母さんへの思いを忘れることなく、日々、ゴルフに向きあい、戦っているのです。
引用:https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/202106200000934.html
この指輪で、申ジエは結婚してるの・・と話題になりました。
国内女子ゴルフツアー:ニチレイ・レディース 2021,06,20
千葉・袖ケ浦CC新袖C(6550ヤード、パー72)
賞金総額1億円(優勝1800万円)無観客開催
元世界ランク1位・申ジエ(33=韓国)が大得意コースで、
ツアー通算25勝目を挙げた。
申ジエ 超一流プレーヤーを支える家族の愛
申ジエはお父さんの勧めで小学校5年生からゴルフをまじめた。そのショットは天性と思われるくらい安定していて、小学校6年生では韓国国内のジュニア大会で優勝しています。
このころから将来はプロを目指すと言う気持ちが湧いていました。
17歳の時の「日韓対抗中学・高校生ゴルフ大会、女子の部で優勝し、日本にもその名前が強烈に残りましたね。またその年のKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)の推薦で出た「SKエンクリーン招待」でアマチュア優勝をしてます。
申ジエの学生時代の活躍が認められ、同年プロテストは免除でKLPGAに入会してます。
2006年KLPGAツアーメジャー大会「韓国女子オープン」でプロ初優勝。18歳でした。
これ以降KLPGAで20勝の成績を残し、メジャーも5勝しています。
2008年20歳の年はKLPGAツアーで7勝、3年連続の賞金女王、年間グランドスラムを達成など記録ずくめとなる。
この年のLPGAツアーで「ヨコハマタイヤ PRGRレディスカップ」で初優勝を果たす。横峯さくらとの4ホールプレーオフが強烈な印象でしたね。この年の12月JLPGAに80期生として入会してます。
この間、大きな家族愛に見守られながら急成長を辿った。
2014年からは日本を主戦場として、強い・負けない申ジエのドラマが始まった。最終日は疲労やピンの位置の難しさなどからスコアを落とす選手が多い中、申ジエは最終日に無類の強さを発揮した。
当時彼女は「Final Round Queen」と呼ばれましたね。強かったです。
その力の源泉にあるのが「学生時代にお母さんを亡くした」悲痛な思いでですね。
申ジエの子供時代の過酷な思い、母との死別!
申ジエが中学3年生の時、その不幸は突然やってきました。練習場まで送ってくれた母親が帰りに大型トラックと正面衝突。母親は帰らぬ人となり弟と妹の二人も重症を負ったのだ。それほど裕福な家庭でなかった申ジエはゴルフを諦めようとた。
その後、母親が残した保険金は借金を返えし170万ほど残ったと言う。
父は少額の保険金のすべてを申ジエのゴルフ人生に注ぎ込もうと決断。申ジエは一家を背負いアメリカに渡った。そして2009年には米ツアー賞金女王にまで上り詰めた。母を思う気持ちと家族を支える強い気持ちが有ってからこその偉業だ。これはすべて実話です。
父親の「お母さんが命と引き換えに残したお金だ。これでゴルフを一生懸命頑張ろう」という、言葉がなかったら今の申ジエはない。父の一言で申ジエはゴルフに対する考え方が変わったと言っている。
申ジエの強さと人間味の原点とは
それまでは一回のミスは経験だと思っていたが、「その一回が後悔になる」と考えが変わった。
そんなエピソートとして、中学、高校時代の5年間、欠かさず20階建てのアパートを毎日7往復ランニングした。練習は一日13時間もこなしてました。
これらは父親を喜ばせるためであり、母の無念に報いる強い意志があったからこそと思う。
その結果、韓国で3年連続の賞金女王となり、2009年には米ツアーの賞金女王となった。
2021年、21歳には世界ランキングトップまで上り詰めた。
申ジエは日本のトーナメントではいつもニコニコしているが、大きな悲しみと家族愛で乗り越えてきた強さがにじみ出ている。
申ジエのプロフィールを紹介
シン・ジエ、ハングル:신 지애、英語:Jiyai Shin
名前 / 申智愛
LPGA登録名/申ジエ
生年月日/ 1988年4月28日(33歳)
身長 /155 cm (5 ft 1 in)
国籍 /大韓民国の旗 大韓民国
出身地 /全羅南道霊光郡
出身大学/延世大学校
経歴
プロ転向 /2005年
JLPGA入会/2008年 JLPGA80期
優勝数
LPGAツアー 11勝
日本LPGA 23勝(内、公式戦5)
韓国LPGA 20勝(内、メジャー5)
LPGAメジャー選手権最高成績
(優勝: 2)
ANA T8: 2010
全米女子プロ 3: 2009
全米女子OP T5: 2010
全英女子OP 優勝: 2008, 2012
引用:延世大学校HPより
申ジエは2019年シーズンで前人未到の年間平均ストローク69.9399を叩き出した。86ラウンドで70ストロークを切った。日本の女子ツアーから世界に通用するプレーヤー排出するために、ここ何年はコースセッチングが長く、タフになっている。その中で70を切ったのはツアーの新記録である。
申ジエの専属キャディが語った「申ジエの強さの秘密」
この2つのYouTuveは、申ジエとキャディの信頼関係がにじみ出ています。
是非ご視聴ください。
申ジエプロ専属 斉藤キャディがその強さと秘訣を語る
斉藤キャディ ×申ジエプロ タッグを組む二人の素顔とは
申ジエの有名な寄付行為とは
申ジエは韓国で「寄付天使」と言う愛称で呼ばれている。
トーナメントで獲得した賞金やゴルフクラブのチャリティーオークションで得たチャリティー金を「障がい者施設や両親のいない子どもたちの施設」に寄付を繰り返してきた。
韓国女子ツアー「メットライフ韓国経済第32回KLPGAチャンピオンシップ」の賞金(1400万円)を全額を寄付。東日本大震災の時には、「サイバーエージェントレディス」で2位になった時の賞金616万円も被災地に全額寄付してる。
過去、スポーツ界には強すぎて嫌われていた選手やチームもあったが、申ジエはただ強いだけではなかった。多くの人に尊敬され、愛されるゴルファーになりたいと願う彼女の人となりがそこにはあった。
まとめ【申ジエ スロープレーや旦那【母との死別】キャディー・コーチ】
今回は申ジエの
・スロープレーの問題
・母親との死別
・結婚、旦那の件
・キャディーの斎藤優希さん
・コーチのチョン・ヒョンジさん
これらの内容をまとめました。
長年にわたり結果を出してきた申ジエの強さの秘密が、
少しづつ分かるようになりました。
2024年も申ジエは日本を主な舞台に闘っていきます。
プロキャディ斎藤優紀とどんなゴルフを展開するのか目が離せませんね。
この一年、申ジエをしっかりフォローしていきたいと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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